5月9日(特別例会)の受講者より
「詩」の理解を深めるためのアプローチとして、ピアノ伴奏に乗せてのアーベル先生の詩の朗読で、楽曲の魅力を再発見することができました。
大切な言葉が浮彫にされ、さほど大切ではない言葉は強調されることなく自然で美しい流れの中に見えてくるようになりました。改めて詩そのものが持つ芸術性に感動させられました。また「旋律」を口笛で奏でてくださることで、音楽の自然な流れをつかむことができ、発声の面からも重要なポイントであると再確認いたしました。
ただ歌うだけの練習では「詩」、「旋律」のどちらかに気を取られて、見落としてしまうような要素を今回の講座を通し、見つめ直すことにより、これまで以上に楽曲に対する深い理解が得られました。表現へのアプローチとして特にアーベル先生の朗読と口笛はいつまでも心に残るすばらしいものでした。普遍的で芸術性の高い「ドイツ歌曲」の魅力に、なお一層ひき込まれていくような講座でした。
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