7月11日の例会の出演者より
去る7月11日、日暮里サニーホールコンサートサロンにて、試演会に出演させていただきました。
新入会員の私にとって、歌曲アンサンブル研究会での初めての演奏の機会でした。
ここ数年ソロの曲中心に勉強していたので、緊張の中にも久しぶりにフランス歌曲を弾ける喜びを噛みしめて本番に臨みました。
その日は調律がされていないとのことで、音が出過ぎるかもしれないというお話がありましたが、特にムラが激しいということもなく全体としては弾きやすい印象でした。音量コントロールに関して臨機応変に対応することは大事な力であり、よい経験となりました。
今回これらの歌曲を練習してきて、別々の人間同士が一つの曲を作り上げていくことの複雑さと、だからこその面白さを改めて認識しました。
そして何より、言葉の美しさを伝えることが歌曲の重要な要素で、フランス語の快さを感じてもらえるような演奏を目指したいと強く思いました。
この度は大垣ひで美さんがおつき合い下さいまして、一語一語丁寧に発音なさるのを聴きながら、集中して取り組むことができました。
今後も言葉の守備範囲からまずはフランスのものをやっていきたいと思っておりますが、皆さんの多岐に亙るプログラムを拝聴して、他のジャンルにも挑戦してみたい気持ちも湧いてきました。
(田中冨士子)
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