代表の渡邊登志子先生に代わり、御夫君の声楽家渡邊一夫氏(弘前大学名誉教授)に代表を務めていただくことになりました。
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2015年11月19日号

研究会より

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♪ 参加者から ♪
190回例会
10月例会 
日本歌曲

楽譜
10月23日の例会の受講者より

 今回のテーマ『邦楽調の日本歌曲』のお知らせを頂いたとき 北原白秋・團伊玖麿『春の鳥』が 直ぐに頭に浮かびました。
 この曲でご指導頂けるということで楽しみにしておりました。
 喉仏を上下させたり・林檎飴を飲み込むように、東京ドームのように口の奥を開けてお腹の底から笑ったり・お腹の底からの慟哭・ニャンニャン・ Sing・というときの口形、 息の使い方、方向性・筋肉の使い方などを先生自ら示して下さり、邦楽に於ける『声』の強さ・せつなさの表現を感じることが出来ました。
 会場の雰囲気も盛りあがった中でのレッスンとなりました。
 先生のご指導で 『春の鳥』の粋や艶っぽさ素敵さに一歩近づけたような気がします。そしてピアノから篠笛や鼓 三味線 拍子木の音が聞こえてくるようになり、この曲にますます魅力を感じています。 作曲家って凄いですね。
 今回ピアノ会員の広瀬靖子さんと邦楽の世界を模索探索しました事も楽しいひとときでした。 先生が学生時代から研究されてこられた『洋楽と伝統音楽の歌唱法との融合』が散りばめられた講習会でした。
     ( 西澤しのぶ)
 
 
191回例会
11月例会 
Wolfの歌曲

楽譜
11月5日の例会の受講者より

 ピアニストとしてだけでなく指揮もされ、演出にも造詣が深い松川儒先生は、各受講者に演奏曲目を選んだ理由と、コンビを組んで長いのかという事を問われる等、演奏が単に演奏解釈と演奏技術だけで成り立っているものでなく、日々の生活の中で思うことや、人との関わり様が反映されたものである、という意識で受講者に向き合って下さいました。
 ゲーテ、メーリケ、イタリア歌曲集の中から、作風の全く異なる曲が1曲ずつ演奏されましたが、「竪琴弾き第1曲目」では、竪琴弾きの苦悩を現わすピアノパートの半音階進行をいかに表現し、歌パートを高みに連れていくか、又、非常に長いフレーズを、テンポを速める事なく、歌手、ピアニスト両者のコラボレーションによって表現をやり切ることの重要さを教えて頂きました。
 「子どもと蜜蜂」では、敢えて深刻になる必要のない部分で、歌手のみならず、ピアニストもそれに同調する気持ちで演奏する事で、聴衆にも要らない緊張を与えることなく、自然な演奏になるというアドバイスは大変貴重なものでした。
 「Wie lange schon~」では、ピアニスト泣かせの後奏を色々な表現の可能性があるとのお考えから自ら試されるなど、常に受講者と同じ目線に立ってアドバイスされる気さくなお人柄に、魅了されつつ大変和やかなひと時を過ごさせて頂きました事を感謝いたします。
      (山内三代子)
 
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