代表の渡邊登志子先生に代わり、御夫君の声楽家渡邊一夫氏(弘前大学名誉教授)に代表を務めていただくことになりました。
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2010年 5月 20日号

研究会より

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♪ 参加者から ♪
134回特別例会
ドイツ歌曲 〜歌い手とピアニストのために〜


  プログラム最初の曲の歌詞[der Sommer]の部分を取り上げ、「この言葉にはシューベルトならば下から上へ旋律をつけるだろうが、ここでは(シュトラウス)逆に上から下へ付いている。このやり方はシューマンが最初に始めた」という話があった。このことはドイツロマン派以降、旋律が詩の韻律のままではなく、心の表現のためには言語のアクセントを必ずしもそのまま高低にしていた訳ではないということを改めて考えさせてくれた興味深い分析であった。 先生の講義では、歌手が外国語を歌う場合知っておくべきだと思われるノウハウを、根気強く指導された。 母音に於いては、ハミング唱法や、口唇振動(Brrr)唱法を用いて声がスムーズに出るようにすること。主要な言葉の子音に於いては、拍の前に「かなり大 げさなくらいに」用意すると自然に聴こえること。また歌唱に於いては母音即ち息の流れは大切で、必要ならば余分に息継ぎをしてでも「声」が優先されるべき だとい うこと。 他にピアノの前奏、後奏にアドヴァイスを受け、音楽がより立体的に聴こえてくるなどの指導を通し、音楽表現について学んだ貴重な機会であった。                                                     (島 信子)
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