例会のあゆみ
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2004年7月2日号

研究会より

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♪ 参加者から ♪
第73回例会
ピアニストと歌い手のための「フランス歌曲講座」
楽譜

 野平先生の公開レッスンは、歌曲演奏に携わる者としての「指標」を出演者に改めて提示する内容であったという点からも、大変に興味深いものだった。
 それは,概ね以下の5項目にまとめることができるであろう。
「1」 歌曲とは、詩人の詩を、(たいていの場合)作曲者自ら選び出し,その詩のために作曲家が音楽を書いた、という事実を常に念頭に置いているか。
「2」 詩の「言葉」がそれぞれもつニュアンスを嗅ぎわけるような、言葉への感性は研ぎ澄まされているか。
「3」 作曲家固有の様式(スタイル)や和声などについて、楽譜から読み取れるだけの知識はあるか。
「4」 演奏者は、自分が感じたり知っていることを「音」に表現できるだけの十分な技術や手段を持ち合わせているか。
「5」 表現された音、つまり演奏は,先生を含めた聴衆が受け入れられるものであったか。
 「1」から「3」までは、実際に演奏する立場になくても必要だということは、レッスンを聴講すれば自ずと分かる。ただ「4」と「5」については、今回久しぶりに受講させていただき、深く考えさせられる結果となった。
 自分の不勉強を棚にあげて申すのも何だが、他の方のレッスンから学ぶことは、自分自身が指導を受ける以上に多いように思われる。百聞は一見にしかず。次回7月の野平先生のレッスンをお聴きのがしなく! 会員の皆様へ、絶対のお勧めです。  (松場 知子)

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